【タイトル】

5年目までに知っておきたい臨床推論の基礎コース

第9回 機能障害の鑑別(関連因子)~評価の進め方と治療方針の紹介~編

 

 【アブストラクト】

 

今回のテーマは機能障害(関連因子)の鑑別です。

臨床の中でその場では良好な反応が出るものの、すぐに戻ってしまう。または次回リハビリ時には元に戻っている。そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?

「リハビリは3歩進んで2歩下がる」まずは、確実に1歩前に進む選択肢を選ぶことが大切ですが、2歩下がらないようにするためには何をどのように考えればいいでしょうか?

今回のセミナーでは、リハビリの進行を阻害する関連因子について櫻井先生が日々の臨床の中で経験することの多いものをご紹介していただく予定となっております。

若手セラピストの皆さんに向けて発信していますが、もちろん経験豊富なセラピストの皆さんの復習用として、また指導者として後輩指導・学生指導にお役に立てる内容となっております。

今回もなるべく多くの方に参加していただけるようにWEB開催となっております。

この機会に皆さんのご参加お待ちしております。

 

【内容】

・機能障害としての関連因子

・鑑別・意思決定

・推論・基準となる評価の進め方

・治療方針の紹介

 

 日時:2024年9月5日(木)

   20:00~21:30

場所:WEB開催

受講料:1000円 オンライン配信

講師:櫻井亮太先生

定員:50名

【資格】理学療法士

【所属】ながたクリニック

【学位】保健医療科学修士(新潟保健医療大学大学院)

 

根治療研究会セミナー 第81回セミナー開催しました!

今回のセミナーは5年目までに知っておきたい臨床推論の基礎コース 機能障害の鑑別(関連因子編)です。

平日夜の開催にもかかわらず、多くのやる気に満ちた参加者の皆さんのおかげで、今回も熱く臨床推論を学ぶことができました。

機能障害における関連因子とはどんなものか?

ここをクリアにできると、目の前のクライアントの回復を阻害している、または疼痛(被害)部位に対して加害してしまっている部位を助長する働きをしている部位を明確に評価・介入できるようになります。また自分の知っている学問の領域外の分野では、局所以外の別部位や自分では思いもよらないような部位から介入する意義や流れ、治療介入の意図を理解できるようになります。

私も講義をお聞きしながら、若かりし頃の苦い思い出として、自分では頑張っているはずの臨床介入が他の人に伝わらない。特に、医師の先生方や学会発表の場面では議論することがうまくできないといったことがよくあったなと思い出しました。

今回の講義では、局所からの介入が得意な人、他部位からの介入が得意な人、またはどちらかを組み合わせたほうが反応がいいクライアントさん。それぞれのパターンを学ぶことができました。その中で、「unitとしての機能」「関節モーメントの影響」、それによる「筋緊張の再配分」というものがキーワードとして出てきました。この考え方で推論を重ねていけば、きっとあの頃の自分も救われたのかな?こうやって伝えたら、こうやって理解していったら考え方の違う臨床家同士が、セラピストが建設的な議論ができるのかな?と期待を抱かせてくれる内容でした。そして今回の臨床推論の基礎コースを総まとめするような、今までのセミナーで学んだことより深い理解し府に落とせる内容のセミナーでした。

 

さていよいよ次回は実技編です!実際にハンズオンセミナーで櫻井先生の技術を学べる大変貴重なこの機会に、皆さんのご参加お待ちしております。

櫻井先生、ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

 

根治療研究会 代表 長坂