【講習会内容】
今回の講習会は大腿骨近位部骨折の術後のリハビリについてです。
整形外科疾患の中では特に高齢者に多く、我々が接する機会も多い大腿骨近位部骨折ですが、患者さんは
「立つと痛い」
「痛みでうまく歩けない」
と訴えることが多いです。
実際にリハを進める時にADLの拡大を阻害する主要な問題として「痛み」特に「荷重痛」が挙がってくると思います。
「この痛みさえ軽減できれば綺麗に歩けるのに‥」
このように感じるセラピストも多いのではないでしょうか。
荷重痛は骨が原因であることももちろんありますが、それ以外にもいくつかの要因が混在している場合が多いように思います。
痛みの原因を整理して評価・介入することができれば、臨床で適切に対処できる荷重痛は案外多いものです。
ではどのように整理して考え、評価すれば良いのでしょうか。
そしてどのような介入が効果的なのでしょうか
この講習会では臨床場面での荷重痛の整理の仕方や考え方、介入方法をお伝えします。
もしこれを読まれている先生が今現在
「荷重痛に対してどのような切り口で考えれば良いのか分からない」
「介入で疼痛を軽減させることが難しい」
「これから整形疾患をみるけど何から勉強したら良いか分からない」
「OTだけど患者さんの痛みをどうにかしたい」
という思いをお待ちであれば、本講習会は先生のお役に立てると思います。
▼講義の構成
1.股関節の復習
・股関節屈曲ROMの正しい理解、など
2.疼痛と内服薬
・代表的な内服薬の作用をかんたんに理解
3.大腿骨筋部骨折の基礎知識
・術式の理解
・X-Pで見るべきポイント
4.荷重痛の3大要因の評価・介入
◎骨性
・骨性由来の荷重痛を見分ける7つの評価方法
・骨性の疼痛を軽減しながらできる立位、歩行練習の提案
◎創部性
・創部に対してどの時期にどう考えて対処するか。
・滑走性の問題について。
◎筋性
・荷重痛を外側と内側にわけて考える。
・正常な荷重とはどんな筋収縮パターンでどう評価するか。
・立脚期の股関節伸展不足を骨盤後退で代償する歩行をどう考えて対処するか。
・やっかいな内転筋の過緊張をどう考え対処するか。
・エクササイズをするときに意識したい神経機構。
本来であれば従来のように対面での講習会にて実際の実技などを直接お伝えしたいところとですが、感染症の影響を加味してWEBでの開催とさせていただきました。
今回のweb講習会での実技は動画を可能な限り使用して紹介させて頂きます。
対面での講習会が可能な時期になりましたら、今回参加して頂いた方を対象とした実技練習を中心としたフォローアップ講習会を無料にて開催する予定です。
日時:2022年2月6日(日)
9:00~18:00
時間内は動画見放題
場所:webセミナー 8本の動画,合計約4時間の動画
受講料:8000
唐木大輔
【経歴】
理学療法士
BiNI Complex Japan FLOWERING修了
Spine Dynamics療法セラピスト上級認定資格
【著書】
「運動の成り立ちとはなにか(編集:舟波真一、山岸茂則)」に一部執筆
2015年発刊の「BiNI Approach(編集:舟波真一)」に一部執筆
伊藤清悟
【経歴】
理学療法士
BiNI Complex Japan GLOWING修了
Spine Dynamics療法セラピスト認定資格